MENU

赦されて仕えた9年間

「赦されて仕えた9年間」

2022年3月27日

公衆衛生医学の分野に「疫学」という学問があります。その中でも特に「母子保健」、つまりお母さんと赤ちゃんに関する疫学研究をされている津田塾大学の三砂(みさご)ちづる教授が、「自分と他人の許し方、あるいは愛し方」という著書の中でこのようなことを書いておられます。「親はよくまちがう。よかれと思ってしたことが子どもを傷つけた、痛めつけていたと悔やむことが本当によくある。だから欠点だらけの『私』を許してほしいと祈るような思いでいる。」敬愛するK牧師は、これを読んで「牧師になるとは赦されることを学ぶことなのだ」と思わされたそうです。K牧師の思いに心から「アーメン」です。私もいつもそういう思いに覆われています。毎年5月の決算総会のために前年度の牧師の活動報告を書きますが、その都度「為すべきことが多かったのに、為し得たことが少なかった」という思いに迫られます。そういう日々を繰り返して9年が経とうとしています。今、主の前に、そして教会員の皆さまの前に、欠点だらけの私を赦して頂きたいと、心から祈り願います。主の赦しによって、そして教会員の赦しによって、これまで仕えさせて頂けたことを心から感謝致します。