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認知症に寄り添う

「認知症に寄り添う」

2017年6月11日

先週に続いて藤井圭子さんの講演記録から引用します。『認知症を発症していた私の母は、遠い昔の世界に生きているかのように、しばしば何十年も前の知人の所へ「これを持って行ってちょうだい」とお使いを頼みました。私はそれを受け取る格好をして、一旦部屋の外に出て,2、3分して中に入り、「行って来ましたよ」と言うと、母は「そう、ありがとう」と言って、とても嬉しそうに満足していました。ある老人医学の研究者は、次のように述べています。「患者さんの世界を壊さないように、その役割を演じる。認知症の患者さんにも、自分の内的世界があり、それに従って行動しておられるのだということを把握すれば、患者さんとのコミュニケーションもうまくいき、良い協力体制がつくられる」。本当にその通りです。役割を楽しく演じればいいのです。「ごまかす」というのではなく、相手の内的世界に共に生きるのです。寄り添って生きるのです。そうすればどちらも幸せなのです。感謝し合えるのです』。パウロの言葉「すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです(Ⅰコリント9:22)」。この御言葉と重なっていると思わされました。