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八木重吉が最後に住んだ家

「八木重吉が最後に住んだ家」

2017年9月3日

12年前に高砂緑地に建てられた八木重吉の詩碑。その詩碑を建てるために尽力された川井盛次さんご夫妻が、先日突然教会を訪ねて来られ「重吉が最後の1年を過ごした家の井戸が、この近くに残っている筈ですがどこだか分かりますか」と聞かれました。「残念ながら存じません。教会員の小川宣二さんがおられれば分かるでしょうが…」とお答えしました。確かに記録を見ると、重吉は最後の1年を当時の十間坂(今の共恵)で過ごし、第二詩集「貧しき信徒」を編纂しています。重吉は結核のため29歳で召天しましたが、「死ぬ瞬間まで/生きる!/という努力を捨てない」と、最期まで懸命に道を求めて生きました。「美しく生きたい/すべての人を愛したい/自分を捨てて キリストを第一として生きたい」と願いながらも、それができない自分に苦しみつつ、数多くの素晴らしい詩を残しました。死を目前にした重吉は、手を上に差し伸べて「イエス様!」と大声で叫ぶようになったと伝えられています。「わが詩よ いよいよ拙くあれ/キリストの栄 日毎に大きくあれ」 これは重吉の絶筆とも言える詩です。このような素晴らしい詩が、教会のすぐ傍で詠まれたことを忘れないようにしたいと思います。