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2018年3月11日

「2018年3月11日」

2018年3月11日

明治・大正期の詩人であり児童文学者でもあった山村暮鳥が作った「桜」と言う詩があります。「さくらだといふ/春だといふ/一寸、お待ち/どこかに/泣いてる人もあらうに」 山村暮鳥は19歳の時に東京築地の聖三一神学校に入学し、卒業後は、聖公会の伝道師として秋田、湯沢、仙台、水戸の各地で伝道しました。東北地方での伝道の傍ら詩作を続け、当時の若い詩人たちに大きな影響を与えたと言われています。35歳の時結核に罹り、伝道活動を休止しますが、病との戦いは続き40歳の若さで天に召されています。この「桜」という詩は、7年前の東日本大震災の時に再び注目されました。その年の春は、多くの人が桜の花をめでる気持ちになれなかったからです。今でも、約7万5千人の人が避難生活を続けておられ、約3万人の方が仮設住宅に住まわれています。その方々のことを思うと、今でもこの詩に込められた思いが胸に迫ってきます。今年も桜の花が美しく咲くでしょうが、ただ桜を楽しむだけでなく、命を育んでくださり、桜の花を咲かせてくださる神様が、未だに東北の地で苦しんでいる方々に、生きる希望を与えてくださるようにと、祈る時とさせて頂きたいと思っています。