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深い地の底も御手の内に

「深い地の底も御手の内に」

2018年3月25日

先週の「聖書を学ぶ会」では詩編95編を学びました。その時、8年前に起きたチリ、サンホゼ鉱山の落盤事故のことを話させて頂きました。33名の作業員が地下7百メートルの坑道に閉じ込められました。当初は絶望視されていたのに、12日後に全員が無事であることが確認されました。30度を超す暑さと90%を超える湿気と暗闇。飢えと死の恐怖の中で、彼らはひたすら救出の時を待っていたのです。驚くべきことに、小さな争いはあっても、彼らは全体としての統制を失うことはありませんでした。これは奇跡と言っても良いと思いますが、それには理由があったのです。それは、彼らが毎日昼の12時と夕方の6時に守っていた礼拝と祈りでした。彼らは坑道内に礼拝所を設け、そこで毎日礼拝し祈りを献げていたのです。しかも、何と彼らの中にホセ・エンリケスさんという牧師がいたのです。この時、エンリケスさんはある御言葉が与えられたと言っています。それは詩編95編4節の御言葉でした。「深い地の底も御手の内にあり、山々の頂も主のもの」。地下7百メートルの暗闇の中で33名の鉱夫たちを支えたのは、この世のすべてを造られ、今も支配されている主なる神様への信仰だったのです。