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敬天愛人

「敬天愛人」

2018年12月2日

今年の大河ドラマ「西郷どん」が描く西郷隆盛は今までのイメージに比べて優しく、思い遣りに満ちています。西郷隆盛が好んで書にした「敬天愛人」の思想がその言動に顕れています。では西郷が考えていた「天」とはどのようなものであったのでしょうか。「南洲翁遺訓」に納められた西郷語録に次のような言葉があります。「人を相手にせず、天を相手にせよ。すべてを天のためになせ。人を咎めず、ただ自分の誠の不足をかえりみよ」。「天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我々も自分を愛するように人を愛さなければならない」。これは聖書の言葉と一致します。実は西郷は漢訳聖書を読んでいたことが分っています。読んでいただけでなく聖書を教えていたという人もいます。更に驚くのは、西郷が横浜で外国人宣教師から洗礼を受けたという説もあるのです。福岡在住の男性の祖先の日記にはそのことが書かれていて「洗礼を受けたことは秘密にしてほしい」と西郷から要請され、お礼として西郷が宣教師に豚二匹を贈呈したことも書かれていたそうです。残念ながらその日記は戦災で焼失したため証拠がなくなってしまいました。いつか新たな証拠が発見されることを期待しています。