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新しい聖書ー翻訳方針

「新しい聖書ー翻訳方針」

2019年2月17日

新しい聖書「聖書協会共同訳」は、翻訳作業をするに先立ち「諮問委員会」を設置しました。国内32教派、1団体に議員の推薦を依頼し、17教派、1団体が議員21名を推薦しました。この17教派の信徒数は日本のクリスチャン人口の75.3%に相当するそうです。その諮問委員会で翻訳の基本方針が決められました。その第一に、新しい聖書は、日本の教会の標準訳聖書となること、またすべてのキリスト教会での使用を目指すことが掲げられました。第二に、礼拝での朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語訳を目指すことが挙げられています。更に、将来にわたって日本語、日本文化の形成に貢献できること、原典に忠実な翻訳を目指すこと、統一性を保つこと、などが決められています。読売新聞の「編集手帳」で新しい聖書が紹介されましたが、そこでは「格調高く美しい日本語を目指したというが、詩編などを読むと、確かに文章が引き締まっている」と評されています。信者ではなく、中立的な立場から読んだ人にもそう言われていることは評価されるべきでしょう。新しい聖書の翻訳で特記すべき点は女性の貢献です。翻訳委員の中の女性の比率は新共同訳の時の3%から23%に増えています。