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小さなことに感謝する幸い

「小さなことに感謝する幸い」

2019年5月19日

ナポレオンの時代に、シャロネットという男が無実の罪で牢獄に入れられていました。何か月もそこで過ごした彼は自暴自棄になり、死を覚悟しました。 その独房には毎日、わずかな日の光が差し込むスポットがありました。ある朝、シャロネットは気が付きました。驚いたことに、固い土の中から小さな草が、芽を出しているのです。彼にはそれが、神様が与えてくださった希望の光のように思えたので、感謝と喜びをもって、毎日その草に水をやりました。 やがてその草は大きくなり、ついに美しい紫と白の花を咲かせました。この一連の出来事を見守っていた看守たちは、この話を家に持ち帰って妻たちに話しました。やがてこの話は、ナポレオンの妻ジョセフィーヌの耳にも届きました。彼女はこの話に心を動かされ、これほど花を愛する者が犯罪者であるはずがないと確信し、ナポレオンに裁判のやり直しを願い出ました。そしてその結果、彼の疑いは晴れて釈放され、自由の身となったのです。私たちも、小さなことに感謝することを始めてみましょう。きっと大きな幸いに導かれると思います。「わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。」(詩編103編2節)