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体験を通して知る御言葉の恵み

「体験を通して知る御言葉の恵み」

2019年6月23日

先週の「聖書を学ぶ会」で詩編119編71節の御言葉を黙想しました。「苦しみに遭ったのは私には良いことでした。あなたの掟を学ぶためでした。(聖書協会共同訳)」内村鑑三は「聖書に関する最も良い注解書は体験である」と言っています。確かに「神は愛である」という御言葉の意味を、いくら注解書で学んでも神の愛を体験しない限り、その意味は分かりません。詩編119編71節の御言葉を「体験した」人の一人にジョセフ・スクライブンという人がいます。彼は1819年にアイルランドで生まれ、25歳の時結婚式前日に婚約者を水難事故で失うという悲劇を体験します。新天地を求めカナダへの移住し、学校の教師となったスクライヴェンに新たな幸せが訪れました。エリザという女性に巡り合い婚約したのです。しかし結婚を直前にしてエリザは結核にかかり病死してしまいます。二度までも愛する婚約者を失うという悲劇を体験し、失意のどん底にあった彼は、そこで共にいて慰めてくださる主イエスの愛を体験し讃美歌を作りました。それが世界中で愛されている「いつくしみ深き 友なるイエスは」です。彼は牧師となって、悲しむ人々と共に生き、キリストの愛を述べ伝えて生涯を全うしました。