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愛は造り上げる

「愛は造り上げる」

2020年3月22日

新型コロナウイルスにインフルエンザの治療薬「アビガン」が有効らしいということが報じられています。人類は様々な病気に対して新しい栗を開発して闘ってきました。ウイルスは細菌ではありませんので抗生物質は効きませんが、最初の抗生物質ペニシリンを開発したアレキサンダー・フレミングは細菌性の病気の治療に多大の貢献をしました。貧しい農家の息子であったフレミング少年はある日、高名な政治家の馬車が家の近くの泥沼に入り込んで動かなくなっているのを見て必死になって馬車を沼から引き上げました。彼の行為に感動した政治家は、医者になりたいという彼の夢をかなえるために学費の援助を申し出ました。50年後、イギリスは第二次世界大戦という国家存亡の危機にありましたが、首相のチャーチルは重い肺炎で死にかけていました。そのチャーチルにフレミングが開発したペニシリンを投与したところ劇的に効いて一日で元気になりイギリスを勝利に導きました。実は50年前に馬車を引き上げてもらった政治家はチャーチルの父親であったのです。少年の小さな愛の行為が多くの人の命を救う薬の開発へと結び付いたのです。「愛は造り上げる」(第一コリント8:1) のです。