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ヤベツの祈りと主の祈り

「ヤベツの祈りと主の祈り」

2020年7月19日

主の祈りは「御国を来たらせたまえ」と祈りますが、私たちの正直な思いは「私の縄張りを大きくしてください」という願いなのではないか、と言った人がいます。「私の縄張りを大きくしてください」。この厚かましいような祈りを、あからさまに祈った人が聖書に出てきます。歴代誌4章10節に出て来るヤベツという人です。ヤベツは「どうかわたしの領土を広げてください」と祈っています。しかしこの自分勝手とも思えるような祈りを、神様は受け入れられたと御言葉は言っています。10数年前、ブルース・ウィルキンソンという人が「ヤベツの祈り」と言う本を出版し、世界中でベストセラーになりました。多くの人がその本を読んで「自分の領土を広げてください」という、正直であからさまな祈りが神様に受け入れられたことを知って、大いに喜びました。しかしヤベツの祈りは、自分が神様により大きく用いていただけるために、自分の活躍する場を広げてくださいという祈りなのです。神様のために、より大きな働きをするために、自分の領土を広げてくださいと願っているのです。そうであればヤベツの祈りは、御国を来たらせたまえ、という祈りと重なって来るのではないでしょうか。