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歳を取って知らされること

「歳を取って知らされること」

2020年9月13日

洋画家の中川一政氏がこのような言葉を遺しています。「若い時の勉強は、何でも取り入れ貯めることである。老年の仕事は、いらないものを捨てていくことである。捨て去り、捨て去りして、純粋になってゆくことである」。クリスチャン作家の高見澤潤子さんは、この言葉を読んで、こんな感想を書いています。「私は年を取ってからも多くのものを知らされ、与えられ、教えられるものだと思っていたが、この言葉を知って、なるほどと思った。確かに、若い時の勉強は何でも詰め込むことだが、老人の勉強は不要の物を捨てていくことなのだ、と教えられた。私も、歳を取って捨てたものはたくさんある。無理をする、食べ過ぎる、怒る、憎む、欲張る、くよくよする、愚痴を言う、出しゃばる、自慢することなど、みんな捨てたつもりである。それでも歳を取らなければ分からないこと、歳を取って初めて分かってくることも多いことは確かな事実だと思う」。今日は、礼拝において高齢者祝福の祈りをささげます。教会は高齢者を敬います。では高齢者はなぜ尊いのでしょうか。それは、不要なものを捨てて行った先に、本当に大切なものが残ることを、知っておられるからではないでしょうか。