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御言葉に忠実に生きる勇気

「御言葉に忠実に生きる勇気」

2020年10月21日

NHKの朝ドラ「エール」が戦争のさなかを生きる人々の姿を伝えています。国を愛する気持ちと平和を愛する気持ちの葛藤に悩み苦しむ人々の姿が悲しみを込めて映し出されています。キリスト教会に対する弾圧の様子も僅かですが伝えられています。Y姉を通して茅ヶ崎恵泉教会と交わりのある膳所教会を設立した矢部喜好牧師は日本最初の良心的兵役拒否者として知られています。矢部牧師は日露戦争の時召集を受けましたが、人を殺す戦争には参加できないこと、平和は戦争による方法ではもたらされないことを理由に兵役を拒否しました。そのため逮捕され禁固刑に付されました。その矢部喜好牧師から洗礼を受けた岡田實牧師も、第二次大戦に召集されフィリピン戦線に出征しましたが、敵であっても人を殺すことはできないと、所持していた銃を捨てました。当然、軍法会議にかけられ重罪になるところ、アメリカ軍の捕虜となり終戦を迎えました。国を挙げて戦争に突き進んでいた時に、兵役を拒否したり、銃を捨てたりすることが、どれほど勇気のいることであったのか想像すらできません。このように御言葉に忠実に生きた信仰の先輩を与えられていることを感謝したいと思います。