MENU

泣くことのできる幸せ

「泣くことのできる幸せ」

2020年12月6日

日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)の機関誌にバングラディシュのマイメイシンという町のラルシュ共同体で働いている岩本直美看護師の報告が紹介されています。そこに書かれているのはサルマという女性の物語です。サルマは首都ダッカにある大きなゴミ捨て場に裸で捨てられていた女の子でした。彼女は知的障害を持っていました。ラルシュに引き取られたサルマは初めのうちはまるで動物のように人を警戒し逃げ回っていました。岩本さんたちラルシュのスタッフは何も話さないサルマの傍に忍耐強くずっと寄り添い続けました。サルマはゆっくりと少しずつ変わっていきました。そしてある日、テープレコーダーから流れる音楽を聞いていたサルマが突然大声で泣き出しました。初めて涙を流したのです。誰からも大切にされず路上で犬のように逃げ回って生きてきたサルマは、悲しいとはどういうことか分からないほど心が傷ついていたのです。岩本さんは「泣くことができるってどんなに幸せなことでしょう」と書いています。涙を受け止めてくれる人がいるから泣けるのです。主イエスは私たちの涙を受け止めてくださるお方です。「流れ星 神持ちたもう 涙壺」(武信正子)。主に感謝。