MENU

ルターと疫病

「ルターと疫病」

2020年12月13日

ルターが宗教改革を進めていた16世紀にヨーロッパにペストが大流行しました。治療薬がなかったこの時代には、地域を閉鎖して一切の交通手段を断つか、住民が疎開する以外には方法がありませんでした。当時ルターは重い病気から回復した直後であり、妻のカテリーナは二番目の子の出産を控えていたので、友人たちはしきりに疎開を勧めました。しかしルターは教会のことを思って留まりました。その時ルターは手紙の中でこう言っています。「求められているのは信仰というより愛なのである。隣にいる人が困っていたらそこに行ってお祈りをすることである」。また、その手紙の中でルターは、「薬を飲みなさい。助けになることは何でもしなさい。家や通りを消毒しなさい。必要もないのに人に会ったり、不必要な場所に出入りすることはやめなさい」とも書いています。ルターは、今の時代にも通じる言葉を500年も前に書いていたのです。ローマでキリスト教が爆発的に広がっていったのは、人々が疫病を恐れて避難する中、クリスチャンたちが病気の人たちを看護したことに始まったそうです。今、感染を防止しつつどのような愛の業が可能なのか、祈りの中で尋ねていきたいと思います。