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愛とは

「愛とは」

2021年7月11日

日本で最初のホスピスを創られた淀川キリスト教病院の柏木哲夫先生は大学2年の時に教会に通い出しました。しかし、なかなか罪のことが理解できないでいました。ある時、宣教師から「罪は英語でSINと言います。「I」が中心にありますね。自分中心が罪なのです」と言われて妙に納得して、教会に通い出して5年目に洗礼を受けたそうです。英語の「I」は自分のことを表す言葉です。同じ音でも日本語の愛は、自分ではなく他人を思う心を表しています。漫画一休さんのテーマソングは「好き、好き、好き、好き、愛してる」と歌っていますが、「好き」が高まっても愛に変わることはありません。「好き」は自分中心の思いです。ですから他人中心の「愛」とは異質のものなのです。「好き」が異常に高まるとストーカー行為に及ぶことさえあります。「愛」という字は「受ける」という字の真ん中に「心」が入っています。つまり相手の心を受け入れることが愛なのです。また真ん中に心がある「愛」に対して、「恋」という字は下に心が付いています。そのため愛は真心、恋は下心などとも言われます。私たちは相手の心を、真心をもって受け入れ入れる愛に生きる者となりたいと思います。