MENU

神の側にいるか

「神の側にいるか」

2022年3月13日

私たち一人一人は、神様が心を込めて作って下さったかけがえのない作品であるから、その作品が褒められたり、尊ばれたりすることを神様は一番喜ばれる。逆に、その作品が傷つけられたり、損なわれたりすることを神様は一番悲しまれる、と先週の説教で語らせて頂きました。戦争は、神様の作品である人間がお互いに傷つけ合い、否定し合う行為です。神様が一番悲しまれる出来事です。でも、人間は直ぐに戦争を始めて、神様の御心を悲しませてしまいます。アメリカの南北戦争の時、戦局が北軍に有利に動き出したのを見て、ある人がリンカーン大統領に言いました。「我々はもう恐れる必要はありません。神様が我々の側にいらっしゃいます。」それを聞いてリンカーンが答えました。「そうですね。でも、今、我々にとって最も大切なことは、果たして我々が神様の側にいるかどうかということです。」リンカーンは一日も早く戦争が終わることを切に願っていたのです。ロシアもウクライナも同じ東方正教会に属する国です。ウクライナに侵攻しているロシアの指導者たちが「今、我々は神様の側にいるだろうか」と、真剣に自らに問い掛けてくれることを、ひたすらに祈り願っています。