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静まって神を知る

「静まって神を知る」

2021年10月17日

精神科医柏木哲夫先生の本からの引用です。「病床伝道に携わっているある牧師が興味深い話をしてくださいました。『忙しい現代人は毎日目前の問題と周りの人に心を奪われ、前と横を向いて生活しています。上を見上げることはしません。しかし病気になって入院しベッドに寝ていると、必然的に上を見ることになります。上、すなわち天の父なる神様を見る姿勢が出来上がっているので、病床伝道はとても実りが多いのです。』 確かに私たちは上を見上げることが少ないと思います。世の雑事に追われ、対人関係の難しさに悩み、心の余裕を失っています。空を仰いで、そのかなたにある世界に思いを馳せる心の広がりをなくしています。「神は…また、永遠を思う心を人に与えられる。(コヘレトの言葉3:11)」という御言葉がありますが、現代人は永遠を思う心を培う静かな時をもっと大切にする必要があるのです。…朝決まって一時間静思の時を持った精神科医ポール・トゥルニエは『忙しいからこそ、静まる時間は私にとって大切なのです』と言っています。」コロナ禍のため家にいる時間が多くなったと思いますが、静まって神様と対話する時間は増えたでしょうか。省みたいものです。