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消したい過去はありますか

「消したい過去はありますか」

2022年2月27日

「チコちゃんに叱られる」というテレビ番組があります。5歳の人形のチコちゃんが普段は当然と思っていることを大人たちに質問し、正解しないと顔を真っ赤にして目や額から煙を出して「ぼーっと生きてるんじゃねえよ」と大声を出します。いつでしたか「消えるボールペンインクはなぜ消えるの」という質問がなされました。答えが明かされた後で、インクの発明者がチコちゃんに質問しました。「チコちゃんは5歳でも消したい過去がありますか」。これを聞いて私は、何というきつい質問だろうかと思いました。消したい過去がありますか?そう問われれば、誰でもが消したい過去を持っていると思います。特に神様の前に出た時に、これはぜひ消したいと思う過去をいくつも持っていると思います。讃美歌21の460番『やさしき道しるべの』の3節はこう歌っています。「世の栄えとちからを よろこび/誇らかにわが道を 急ぎて/むなしく過ごしし日を/わが主よ、忘れたまえ」。この歌詞は私たちの共通の願いです。「主よ、私の過去を忘れたまえ」。この祈りを祈る時、私たちは主の執り成しの祈りを聴くのです。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」。